以前は、転職活動は求人情報を収集し、スケジュールを調整し、面接に自分で参加する必要がありました。しかし、今日では、プロのキャリアアドバイザーによる「転職エージェント」のサービスが利用可能で、その利用者は増加傾向にあります。転職エージェントを利用することで、具体的に何が変わるのかを見てみましょう。
転職エージェントのメリット•デメリットをご紹介し、サービスを最大限に活用する方法をお伝えします。
転職エージェントのメリット7選
自分で調べるだけでは、手に入らない業界の動向や企業の特性など、業界ごとの専門家がリアルな情報を提供してくれます。特に中小企業に関しては、得られる情報量も大手企業と比較して少ないため、求人票やホームページには載っていないような情報を聞くことができます。このため、企業の実態を正確に把握でき、入社後のミスマッチを避けることができます。
転職サイトや企業の採用ページから応募する場合、自分で探し、ピックアップしなくてはなりません。転職エージェントは、求職者のニーズに即した求人をキャリアアドバイザーがピックアップし提案するため、自分では見つからなかった求人や、自分の希望によりマッチした企業に出会える可能性があります。
公開求人の他に転職エージェントが保有している非公開求人を紹介してもらえます。各転職エージェントの30%~80%が非公開求人と言われております。よって、転職エージェントは、大手企業や優良企業の求人情報を独自で保有しているため、自分の提示条件以上の求人情報を紹介してもらうことが多いのです。
求人企業の内情に詳しいため、どのような面接が行われ面接官はどのような点に着目しているのかを把握しています。これらの情報を元に面接対策を行ってくれます。また、履歴書や職務経歴書などをプロの目線から添削してもらえるので、自分一人で対策するよりも内定獲得率は、上がります。
自分で転職活動をする際は、応募企業と直接やり取りして面接のセッティングを行わないといけないため、手間がかかります。エージェントを利用すると事前に空いている予定を教えることにより、エージェントが求職者と企業との間に入り、面接のセッティングを行ってくれます。
内定企業が提示する条件をエージェントが支援してくれます。具体的には、内定承諾の延長、提示年収の交渉など直接、企業とやり取りするには、伝えにくいことをエージェントを通して伝えてもらうことも可能です。自分が内定を貰った企業の不安・不満を減らすために積極的に伝えることをお勧めします。
転職エージェントは、雇用契約を結んだ場合に発生する企業からの成功報酬による売り上げで成り立っているため、求職者は無料で利用ができます。また、1つのエージェントでなければいけないということもないため、複数エージェントに登録することにより応募求人数が増加し、選択肢が広がります。
転職エージェントのデメリット3選
前提として各転職エージェントは、自分達が保有している求人の中から求職者に最適な求人を紹介してくれます。求人情報は各転職エージェントによって異なるため紹介できる応募求人も限られてしまいます。複数エージェントを登録することや任せきりではなく自分でも企業をピックアップすると応募求人の選択肢が増えるため、解決できます。
上記でも記載いたしましたが、転職エージェントは、雇用契約を結んだ場合に発生する企業からの成功報酬による売り上げで成り立っております。そのため、求職者が内定を承諾するとエージェントの売り上げになるためノルマが達成できていないエージェントは、早く転職活動をするようにしてきたり、内定を貰いやすい企業を紹介してきたりすることもエージェントによっては、あります。自分の軸をしっかり持つことや、いつまでに転職したいかなどはしっかりエージェントに伝え、軸はブラさないよう明確にしときましょう。
企業側が転職エージェントを通して採用すると、報酬料金を支払う必要があります。よってエージェントを通して応募してきた人と企業サイトなどから応募してきた人の質などが同等だった場合、コストがかからない方を優先することがあります。受かるはずの条件だったのにコスト面で不合格になることもあります。
まとめ
転職エージェントを利用することは、正しい選択とバランスが必要です。信頼性のあるエージェントを選び、彼らのアドバイスを活用しながらも、自己調査と自己アピール力を維持することが成功への鍵です。エージェントはキャリアの新たなステップを支援する強力なツールであり、適切に活用すれば、理想の仕事に近づく手助けとなるでしょう。